発症してから20年以上経ちます。
パニック障害、とてもつらい病気です。
戦っている方もきっと多いのではないでしょうか?
そんな方々の少しでも励みになればと、この病気との長い日々のことを書いていきたいと思っています。
突然の発症
そのころの私は、結婚してから暮らし始めた慣れない土地で、一歳半の長男の世話に追われていました。
最初の子供でまだ育児初心者だったし、旦那の帰りは遅いし、周りに友人もなく、途方に暮れる日々でした。
暇を見ては電車に乗って2時間ほどの実家へ戻っていました。
その帰りの電車の中で、突然起こったのです。
いきなり心臓がバクバク、ヒヤッとした冷たい感触が全身を尽きぬけ、わけもわからない不安感が大波のように押し寄せてきたのです。
えっ、何?
私、どうなるの?
誰か助けて
体は思うよう動かず、心臓の鼓動は激しくなるばかり
とにかくここから出たい
慌てて次の駅で下車して、ホームのベンチに座り込みました
心配そうに私を見つめる息子
そのころはスマホなんてない時代、近くの公衆電話を探し旦那に連絡し、何とか迎えに来てもらえることになりました
ここまで20分くらいのこと
電話を切って旦那を待つ間に、急に力が抜けて呼吸が楽になりました。
心臓の鼓動も元にもどり、汗も引いていきました
一体何だったの?
しばらくして、怪訝そうな顔つきで旦那がやってきて、私たちはようやく帰途についたのでした。
単なる乗り物酔いだったのか、疲れからくる症状だったのか、さっぱり分からず、
その日から一人で行動することがだんだん怖くなってきました。
パニック障害だと知ったのはそれから何年も先のことになります。
ひとりでは何もできない
病名もわからないまま不安な日々が続き、またあの恐怖に襲われるのではと思うと、だんだん一人で行動することができなくなっていきました。
二人目も生まれ、やらなければいけないことは多くなっていくのに人を頼らないと何もできない
つらい葛藤の日々の始まりでした。
- 買い物ができない
レジに並ぶのも怖かった - 電車や車に乗れない
どこかに行くときは常にほかの大人が一緒でないと無理 - 子供の学校行事に行けない
面談などは電話にしてもらったことも - 一人で家にいられない
ひどいときは母親にしばらくいてもらいました
上記のことを避けていても発作が突然起きることもあり、どうしていいかわからなかったです。
いろんな病院に通って、ある精神科でパニック障害の診断を受け、自分の中で受け入れることはできたものの
処方されたどの薬を飲んでも効果を感じることもなく、
医者は言うのです
結局気持ちの持ちようだからね~
分かってます、分かってます
だから問題なんです
手術して治せるものなら治したい
心の問題だから厄介なんです
こころなんて臓器ないから
目に見えるものではないから
目に見えないものとの戦いだから厄介なんです
苦しいんです
例えば出血して患部の症状が誰から見てもわかる場合は人から理解されるけど
パニック障害って人からなかなか理解されないんです
えっ、元気そうだけど、どこが悪いの?
旦那だって理解してくれなかった
事あるたびに仕事休んでは私に付き添わなければいけなくて、しまいには協力してくれなくなりました
気持ちの持ちよう
この不安な気持ちをどう処理していけばいいのか
どうしようもなくて、正直もう生きるのやめようと思ったこと、何度もありました
でも20年以上たった今、まだ精神科には通っているし、処方された薬は飲み続けているけど
フルタイムで働いています。
パニック障害を乗り越えることができるんです。
どうやって乗り越えてきたか別の記事でお話ししたいと思います。
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