パニック障害と向き合う

パニック障害を発症して20年以上、今でも精神科を受診し、処方された薬を毎日服用しています。
でも症状はだいぶ落ち着いてきたし、何よりフルタイムで外で働けるようになりました。
パニック障害で苦しんでいる方々のためにも少しでも励みになればと思い、どうやってここまで乗り越えてきたかを記事にまとめていきたいとおもいます。

目次

病気なのだからきちんと通院して薬をもらう

パニック障害は立派な病気です。

今でこそ社会的にも認識されるようになりましたが、私が発症したころは名前さえ知りませんでした。
病名自体は比較的新しいものですが、この病気に関しては不安神経症という名前で提唱されていたものだそうです。

実際100人に1人の割合で発症するということですから、割とポピュラーな病気と言っていいと思います。

自分だけではない、そう思うだけで少し気持ちが楽になりませんか?

私も思い切って周りに打ち明けると、実は私も…なんてこともありました。

今は社会的にも認識されるようになったので、周りにはきちんと伝えて理解してもらいましょう

そしてきちんと治療しましょう。

でも、精神科って、なんだか...

精神科というと敬遠したくなる気持ちはわかりますが、いざ行ってみるとたくさんの人が通院されています。
性別も年齢も様々、普通の内科と同じように実にいろんな人が待合室で待っています。
精神科という診療科目に抵抗ある人は、心療内科もいいと思います。
どちらにしても早めの治療が大事です。だんだん悪化すると重いうつ病にもなりかねません。
医師に症状を伝えるだけでも気持ちは楽になります。
きちんと話を聞いてくれる先生を選びましょう。

処方された薬を服用することも大事です。

私は医師でも専門家でもないので薬の詳しい解説はしませんが、簡単に説明すると主に二つの種類があります。

  • 抗うつ薬…幸せホルモンといわれるセロトニンの調節により恐怖や不安を軽減させる
  • 抗不安薬…発作が出た時の症状を軽減する頓服薬的な使い方をする

抗うつ剤は毎日服用する薬で、効果が出るまでに一か月くらいかかると言われています。
即効性がないため、発作が起きた時の対処には抗不安薬を服用します。
外出するときはお守り代わりにいつも所持しています。

精神のお薬って、依存性とか高いのでは…

精神薬ときいて依存性を気にされる方も多いと思います。
私もそうでした。これを飲み始めたら一生飲み続けなければいけなくなるのではと。
でも今とてもつらいのだから飲んでいいと思います。薬で軽減できるのであれば積極的に飲むべきだと思います。
症状がなかなか改善しなかったら医師に相談してまた別の薬を処方してもらえば、きっと自分に合う薬が見つかると思います。依存性については症状がある程度改善してから次に考えることだと思うのです。
実際私は20年以上抗うつ剤を服用していますが、薬1錠で安定した生活が得られるのであればそれでいいと割り切っています。

1人で外出してみる

通院して薬を服用して、少しでも改善してきたら、少しずつトレーニングをしてみることも必要です。

行動療法とでもいうのでしょうか。

これもいろんな方法があると思いますが、私は一人で外出するトレーニングを始めてみました。

  • 誰か家にいるときに出かけてみる
  • 最初は徒歩で近くの公園から、徐々に範囲を広げていく
  • 携帯と薬はお守り代わり
  • 徒歩に慣れてきたら各駅停車で一駅乗ってみる

家に誰かいてくれると、何かあったときにすぐ駆けつけてくれるという安心感につながります。

最初から一人で電車はハードルが高かったので、私は犬の散歩から始めました。
今日はここまで来れた、明日はあの先まで行ってみようという風に徐々に行動範囲を広げていきます。


何かあった時のために携帯と薬は必ず持参しました。持っているだけでも安心です。

スマホとお薬はお守り代わりにいつも持参してます

電車に乗ることには勇気が必要でした。ホームで待っている時が一番不安になります。
乗れずに帰ったこともしばしばありました。
そんな時は、今日はあまり調子よくなかったね、また次回やってみようと軽い気持ちで受け流しましょう。
できなかったことを引きずってしまうと症状は思うように改善していきません。
そしてまた調子のいいときにチャレンジしてみて、1人で乗車できたら、一駅乗ってみましょう。
そこまでできたら大したものです。自分をいっぱい褒めて、それを自信につなげましょう。

できたことは自信となり、それが改善への大きな一歩となります。

できた!という自信をつけることが大きな一歩となります

過度な依存心は捨てて自分らしく凛として

パニック障害は心の病です。

心は見えない臓器なので結局治すのは自分自身です。

気持ちの持ちようだという医者の言葉も一理あると思います。

発症する前の自分を思い出してみてください。

私は若いころ1人で車に乗ることが大好きでした。車で何100キロも離れた知らない土地に行くことも全く苦ではありませんでした。日本中いや世界中1人で周れるとさえ思っていました。

でも発症してからの私はいつしか人に頼ってばかりになっていました。
旦那がついていないと、子供たちが一緒にいないと、いつも誰かを頼って、頼りすぎていました。

つらいときはそれでいいと思います。そうするしかないと思います。

でも徐々に症状が改善して自信がついてきたら、それまでの依存心を捨てることも必要です。

自分でもできる!もし何かあっても何とかなる!

パニック発作は長時間続くものではありません。死に至るものでもありません。
薬を飲んでしばらく座ってゆっくり呼吸をすればじきによくなります。

空を見上げればきっと楽になるはずです。

何とかなるさという気持ちが大事!

できる範囲で、でも積極的に外へ出て、できたことを自信にして、少しずつ本来の自分を取り戻しましょう。

私もいまだに発作が起きることあります。軽くはなりましたが小さな波はいくつもあります。
それでも外に出て働けているのは、何とかなるさという気持ちと、自分らしく生きたいという思いからです。

症状改善までのステップには勇気が必要です。でもその一歩が大きな飛躍につながります。

自分らしく、凛として、胸を張っていきましょう。

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